軽量クリエイター用ノートPC「DAIV Z6-I7G60SR-A」レビュー
今回、マウスコンピューターさんからクリエイター用ノートPC「DAIV Z6-I7G60SR-A」をお借りしたので、レビューしていきたいと思います!
Intel 13世代Core-i7、32GBメモリ、RTX4060搭載とデスクトップPCに負けない非常に強力なスペックなので、3DCG、動画編集などにおすすめです。
また、筐体に使用されているマグネシウム合金により軽量化と耐久性を同時に実現しているため、16型の大型液晶モデルにも関わらず1.6kgと持ち運び可能な重量になっています。
実際に使ってみて、おもに3DCGソフトBlenderおよびUnreal Engine 5での使用感などをまとめました。
ご意見・質問等はクララのTwitter(https://twitter.com/klala_lab)まで(^^)/
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マウスコンピューター/DAIVについて
マウスコンピューターは、国内大手のBTO(Build To Order、受注組立)パソコンメーカーです。
チーズのロゴや齋藤飛鳥さんのTVCMなどでご存じの方も多いと思います。
マウスコンピューターの公式サイトは、こちらの広告リンクをご覧ください。
マウスコンピューターのパソコンには、以下のような特徴があります。
- 用途・予算に応じて部品構成を自由にカスタマイズできる
- 生産・販売・サポートを日本国内で行っている
- ゲーム・クリエイター向け・ビジネスなどあらゆる用途に対応するブランドを提供
- 3年間無償保証・24時間✕365日電話サポートが標準で付帯している
今回レビューする「DAIV Z6-I7G60SR-A」は、マウスコンピューターのクリエイター向けPCブランド「DAIV」の製品です。
DAIVのブランドサイトは、こちらの広告リンクをご覧ください。
DAIVのクリエイターPCは大きく分けてデスクトップPCとノートPCの2つの種類があり、また「映像制作・動画編集」「3DCG・CAD制作」などの用途から選ぶことができます。
DAIVノートPCラインナップ DAIVデスクトップPCラインナップDAIV Z6-I7G60SR-Aの基本情報
今回レビューするDAIV Z6-I7G60SR-Aには、以下のような特徴があります。
- 第13世代Intel Core-i7 CPUを搭載しており処理速度が速い
- 軽くて薄い
- バッテリーの持ちが良い
- クリエイター向けPCなので画面の解像度が高く(2560×1600)鮮やか
- 価格が27万円台とコストパフォーマンスに優れたモデル
Intel 13世代Core-i7、32GBメモリ、RTX4060搭載とデスクトップPCに負けない非常に強力なスペックなので、3DCG、動画編集などにおすすめです。
CPU/GPU/メモリ性能もさることながら、SSDの容量が1TBあるので、ストレージ容量に困らなくて済みます。
また、筐体に使用されているマグネシウム合金により軽量化と耐久性を同時に実現しているため、16型の大型液晶モデルにも関わらず1.6kgと持ち運び可能な重量になっています。
バッテリー容量もたっぷり確保されているため、移動中など電源接続できない環境でも長時間使用することが可能です
さらに、sRGB比100%と色域が広いため、映像作品の色を忠実に再現することができます。
詳細スペックは以下のようになります。
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-13700H (最大5.00GHz/14コア/20スレッド) |
グラフィック機能 | NVIDIA GeForce RTX 4060 8GB GDDR6 LaptopGPU |
メモリ | 32GB DDR5-4800 (16GBx2/2チャネル) ※最大64GBまで増設可 |
SSD | 1TB SSD (NVMe Gen4x4) |
ディスプレイ | 16インチ ノングレア WQXGA液晶(2560×1600ドット表示) |
ディスプレイ色域 | sRGB比100% |
入出力ポート | USB3.1 (10Gbps): x1 (左側面 Type-C×1) USB3.0 (5Gbps): x2 (右側面 Type-A×1 / 左側面 Type-A×1) 映像出力端子:右側面 HDMI×1 / Thunderbolt 4×1、左側面 USB3.1 Type-C×1 |
カードリーダー | 左側面 SDメモリーカードリーダー ※UHS-I対応 |
有線LAN | なし |
無線LAN | Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 |
Bluetooth | Bluetooth 5 |
サウンド | ハイデフィニション・オーディオ |
WEBカメラ | 前面:200万画素 (Windows Hello対応) |
キーボード | 日本語キーボード (101キー / キーピッチ約19mm / キーストローク約1.2mm / ホワイトLED / JIS配列) |
電源 | ACアダプター (180W) |
バッテリー | リチウムポリマー(バッテリー内蔵式、着脱不可) 動作時間(JEITA測定法 Ver.3.0) 動画再生: 約 7.5時間 アイドル状態: 約 15.5時間 |
光学ドライブ | なし |
サイズ | 353.7×245.3×18.5 [mm] |
重量 | 約1.60kg |
セキュリティ機能 | Windows Hello 顔認証、インテル® PTT (CPUに統合/ TPM2.0準拠) |
持込修理保証 | 保証期間3年 |
価格(2024年12月) | ¥279,800 |
ちなみに、DAIV Z6シリーズにはZ6-I7G60SR-Aよりワンランク上のZ6-I9G70SR-Aがありますが、以下のような違いがあります。
CPUのコア数は同じなので性能差はあまりありませんが、GPU性能はZ6-I9G70SR-A(RTX4070)の方が、Z6-I7G60SR-A(RTX4060)よりも1.5倍ほど高いです。
とはいえ9万円の価格差があるため、コスパ重視の方はZ6-I7G60SR-Aの方をおすすめします。
Z6-I7G60SR-A | Z6-I9G70SR-A | |
CPU | インテル Core i7-13700H (最大5.00GHz/14コア/20スレッド) | インテル Core i9-13900H (最大5.40GHz/14コア/20スレッド) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 8GB GDDR6 Laptop GPU (CUDAコア数3072) | NVIDIA GeForce RTX 4070 8GB GDDR6 Laptop GPU (CUDAコア数4608) |
端子 | USB3.1 (10Gbps)x1, USB3.0 (5Gbps)x2 | USB3.1 (10Gbps)x1, USB3.0 (5Gbps)x2 |
メモリ | 32GB DDR5-4800 | 32GB DDR5-4800 |
価格 | ¥279,800 | ¥369,800 |
マウスコンピューターのサポートについて
先ほど紹介した通り、マウスコンピューターのPCは3年間の無償保証・24時間✕365日電話サポートが標準で付帯しています。
ホームページからチャット、LINE、問い合わせフォーム、電話等で手軽に問い合わせできるので、設定方法がわからない場合や、万が一の故障時にも安心です。
DAIV Z6-I7G60SR-Aの実機レビュー
ここからは、マウスコンピューターさんから提供されたレンタルPC実機をレビューしていきたいと思います!
外観
実際にDAIV Z6-I7G60SR-Aが自宅に届いた時のパッケージはこんな感じです。
2重の段ボール箱に梱包されており、こちらは内箱になります。
筐体は艶消しシルバーで、なかなか良い質感です。
ヒンジの開き角は180度までは開きませんが、135度程度とまあまあ開きます。
本体の裏側には冷却のための空気孔が確保されています。
ACアダプターは、以前レビューしたR5-RL5の3分の2程度の大きさで、持ち運びやすくなっています。
画面・操作性
画面は現在主流になっているノングレア(光沢なし)で、画面の反射を気にせず作業できます。
画面はスペック通りWQXGA(2560×1600)の高精細液晶で、発色が鮮やかです。
Blenderを立ち上げていじってみましたが、こちらのようにCyclesのレンダリングプレビューもヌルヌル動きます。
CPU性能の検証
私が普段から使っているデスクトップPCと性能を比較してみました。
比較用の機材(デスクトップPC)は、以前こちらの記事でRTX3050をレビューした時と同一スペックです。
CPU、GPUとも2,3年前のエントリークラスのものなので、DAIV Z6-I7G60SR-Aと比べてかなり低いです。
DAIV Z6-I7G60SR-A | デスクトップPC | |
CPU | インテル Core i7-13700H (14コア/20スレッド) | インテル Core i5-10400 (6コア/12スレッド) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 8GB GDDR6 Laptop GPU | NVIDIA GeForce RTX 3050 8GB GDDR6 |
メモリ | 32GB DDR5 | 32GB DDR4 |
まずは、定番のCPUベンチマークソフト「Cinebench R23」を使ってCPU性能を比較しました。
このベンチマークでは、CPUを使ってタイルレンダリングする速度をスコア化することができます。
結果はこちらのようになりました。
CPUの世代が新しく14コア搭載のDAIV Z6-I7G60SR-Aの方が2倍近く高いスコアをたたき出しています。
レンダリング
GPUのレンダリング性能についても比較してみました。
まず、3DCGソフトBlenderの公式ベンチマークを使ってスコアを比較しました。
このベンチマークは、「Monster」「Junkshop」「Classroom」の3つのシーンをレンダリングするのにかかった時間をスコア化することができます。
結果はこちらのようになりました。
RTX4060Laptop搭載のDAIV Z6-I7G60SR-Aの方が2倍以上高いスコアをたたき出しています。
また、3DCGソフト「Blender」で以前制作したシーン(約800万頂点)を、同じ条件(Optix, GPUのみ、サンプリング数256, デノイズ有)でCyclesレンダリングするのにかかった時間を比較してみました。
結果は以下です。
Z6-I7G60SR-Aは、デスクトップPCの約半分の時間でレンダリングできました。
DAIV Z6-I7G60SR-A | デスクトップPC |
約25秒 | 約53秒 |
ちなみに、上のシーンを含めたBlenderでの自動車モデリング方法については、以前書いたこちらの記事で紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
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Unreal Engine 5(UE5)での操作感
ゲームエンジン「Unreal Engine 5」(UE5)でサンプルプロジェクト「Small City」をゲームプレイしてみました。
少しカクつくことはありますが、キャラクターや車がスムーズに動作することを確認しました。
ちなみに、UE5を立ち上げるとCPU, GPUともかなり負荷が高くなりますが、その際にキーボード奥側の筐体面が熱くなります。
おそらく裏側に冷却ファンがあるからだと思います。
高負荷時のCPU温度は80℃程度で、サーマルスロットリングしない程度に冷却できているため性能・耐久性には影響ないかと思います。
ただし、薄型ノートPCだとどうしても構造的に冷却が厳しくなってしまうので、発熱やファンの騒音が気になる方はデスクトップPCを使うことをおすすめします。
「DAIV」にはデスクトップPCもラインナップされているので、ぜひそちらも検討してみてください。
DAIVデスクトップPCラインナップちなみに、Unreal Engine 5のサンプルのダウンロード・遊び方については、以前書いたこちらの記事で紹介しているので、興味がある方は参考にしてみてください。
メリット・デメリット
最後に、DAIV Z6-I7G60SR-A のメリット・デメリットをまとめてみました。
ご検討の際の参考にしてみてください。
メリット
- 大型ノートPCにもかかわらず1.6kgと軽いため、通勤時の持ち運びが可能
- 13世代Core-i7/RTX4060搭載のため動画編集/3DCGがサクサク動く
- 画面が大きく高精細(WQXGA液晶、2560×1600)のため、複数のウインドウを立ち上げての作業がしやすい
- sRGB比100%と色空間が広いため、画面がきれいでクリエイティブ作業向け。
- マウスコンピューターの3年無料保証、24時間365日サポートを受けられる
- 安心の日本メーカー製
デメリット
- 計算負荷をかけた時のファンノイズが大きい(ただしノートPCの中では普通レベル)
- 高負荷時にキーボードの上の方がやや熱くなる
- 同じ性能の他社製PCと比べて価格はやや高め
- 有線LAN, DVDドライブ非搭載
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まとめ
マウスコンピューターの軽量クリエイティブノートPC「DAIV Z6」について、レビューしてみました。
BlenderやUE5など3DCG作業を快適に行うことができ持ち運びも可能なモデルとなっているため、フィールドワークが多いクリエイターさんにおすすめの1台だと思いました!
もちろん、自宅やオフィスでの3DCG・動画編集作業もこれ一台で十分こなせる性能なので、軽量でサクサク作業できるノートPCが欲しい方はぜひこちらのバナーから購入を検討してみてください。
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