クリエイター用ノートPC Raytrek R5-RL5購入レビュー

2024年5月1日

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最近、クララ家にノートPCが来たので、そのレビューをしたいと思います。

今回、ドスパラのクリエイター用PC「Raytrek R5-RL5」を購入しました。

ドスパラ raytrek R5-RL5 URL: https://www.dospara.co.jp/TC489/MC12566-SN3123.html

Intel 13世代Core-i7、32GBメモリ、RTX4050搭載とデスクトップPCに負けない非常に強力なスペックかつ高コスパなPCなので、3DCG、動画編集などにおすすめです。

実際に使ってみて、おもに3DCGソフトBlenderでの使用感などをまとめました。

ご意見・質問等はクララのTwitter(https://twitter.com/klala_lab)まで(^^)/

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Raytrek R5-RL5 の購入理由

妻がDTMと動画編集をしているのですが、現在使っているノートPCが、メモリ8GBで内蔵グラフィックと性能がやや心もとなく、動作が重いため新しくパソコンを買い換えることになりました。

買い替えるにあたって、新PCに求める条件を検討しました。

  • ノートPC…作業部屋がせまく、デスクトップPC+モニターを置くスペースがないため。
  • 画面サイズ15インチ以上…現在使用中のPCと同じ、またはそれ以上の画面サイズが必要。
  • メモリ容量32GB…動画編集で大容量のデータを扱うことを考えて、余裕をもって32GBほしい。
  • グラフィックボード搭載…GPU搭載PCであれば動画エンコードを短縮できる

以上の条件で価格.comでスペック検索した候補の中から、以下の理由でR5-RL5を選びました。

raytrek R5-RL5を選んだ理由
  • 第13世代Intel Core-i7 CPUを搭載しており処理速度が速い
  • クリエイター向けPCなので画面の解像度が高く(2560×1440)鮮やか
  • 販売元(ドスパラ)が日本のメーカーでサポートが信頼できそうだから
  • 価格が16万円台と、同スペックの中では比較的手頃

販売元のドスパラはパソコン・パーツ販売の専門店で、私のようなパソコン好きには非常になじみの深い店です。

近年はゲーミングブランド「GALLERIA」の知名度が上がってきています。

https://www.dospara.co.jp/5shopping/shp_about-dospara.html

一方、今回選んだR5-RL5はドスパラのクリエーターPCブランド「raytrek」のモデルで、“高負荷環境のもと制作を行うクリエイターを煩わせない、圧倒的なハイパフォーマンスを持つ製品を豊富にラインナップ"しているのが特徴です。

https://www.dospara.co.jp/TC489

R5-RL5の基本情報

今回購入した、raytrek R5-RL5 (Adobe Creative Croud推奨スペックモデル)のスペックはこちらです。

CPU/GPU/メモリ性能もさることながら、SSDの容量が1TBあるので、ストレージ容量に困らなくて済みます

OSWindows 11 Home 64ビット
CPUインテル Core i7-13700H (最大5.00GHz/14コア/20スレッド)
グラフィック機能NVIDIA GeForce RTX 4050 6GB GDDR6 LaptopGPU +
インテル Iris Xe グラフィックス
メモリ32GB DDR4 SO-DIMM (PC4-25600/16GBx2/2チャネル)
SSD1TB SSD (NVMe Gen4)
ディスプレイ15.6インチ ノングレア WQHD液晶(2560×1440ドット表示)/
リフレッシュレート 165Hz
ディスプレイ色域sRGBカバー率約99% (sRGB比約103%) /
AdobeRGBカバー率約74% (AdobeRGB比約76%)
入出力ポートUSB Type-C:USB3.2 Gen2 x1/USB Type-A:USB3.2 Gen1 x2 /
USB2.0 x1/サウンド端子:マイク入力端子×1 ヘッドフォン出力端子x1/
映像出力端子:HDMI2.1 x1、MiniDP x1
カードリーダーSDカードリーダー (SD/SDHC/SDXC、UHS-I対応)
LAN1.0Gb Ethernet対応LANポート×1
無線LANインテル Wi-Fi 6E AX211NGW (IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n 2x2 Max2.4Gbps)
BluetoothBluetooth 5.3
サウンド内蔵ステレオスピーカー / HDサウンド
WEBカメラHD画質 WEBカメラ/IR専用カメラ(Windows Hello対応)
標準キーボード日本語配列キーボード(102キー/かな印字/テンキーあり)
電源ACアダプター (230W)
バッテリーリチウムイオンバッテリー (約6.1時間 JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver. 2.0))
光学ドライブ光学ドライブ無し
サイズ約 360(幅) x 245(奥行) x20(高さ[前])、28(高さ[後])
重量約2.2kg
セキュリティ機能Windows Hello 顔認証、セキュリティスロット、TPM2.0
持込修理保証保証期間1年
価格(2023/7/23)¥165,980
ドスパラR5-RL5 Adobe Creative Croud推奨モデル URL: https://www.dospara.co.jp/TC489/MC12572.html

ベンチマーク性能等については、他の方のレビュー記事等を参考にしてみてください。

https://movie-academy.net/pc/9179.html

ちなみに、raytrek R5シリーズにはRL5よりワンランク上のRL6がありますが、以下のような違いがあります。

RL6のほうが、CPUのコア数・GPUのスペックが1段上で、USB Type-C/Thunderbolt 4による映像出力に対応しています。

価格差は\25,000程度なので、Blenderをお使いの方でGPUレンダリング速度を重視する方は、GPU性能が高いRL6の方をお勧めします。

raytrek R5-RL5とR5-RL6の主な違い
R5-RL5R5-RL6
CPUインテル Core i7-13700H (最大5.00GHz/14コア/20スレッド)インテル Core i7-13700HX (最大5.00GHz/16コア/24スレッド)
GPUNVIDIA GeForce RTX 4050 6GB GDDR6 LaptopGPU +
インテル Iris Xe グラフィックス
NVIDIA GeForce RTX 4060 8GB GDDR6 LaptopGPU + Intel UHD Graphics
端子USB Type-C:USB3.2 Gen2 x1
USB Type-A:USB3.2 Gen1 x2 / USB2.0 x1
USB Type-C:Thunderbolt 4 x1 (DP1.4対応/PD非対応)
USB Type-A:USB3.2 Gen2 x1 / USB3.2 Gen1 x2
メモリ32GB DDR4 ¥190,978

ドスパラのサポートについて

今回購入するにあたり、ドスパラの「セーフティサービス」に加入してみました。

月々980円のサブスク制ですが、3年間の物損保障が付いており、故障だけでなく落下等の物損も補償されるなどサービス内容が充実しているので、検討をおすすめします。

ドスパラ セーフティサービス URL: https://www.dospara.co.jp/service/safetyservice-upgrade.html

パッケージ

実際にR5-RL5が自宅に届いた時のパッケージはこんな感じです。

段ボール箱の中にさらに段ボール箱が入っており、しっかりとした梱包でした。

筐体は艶消しシルバーで、なかなか良い質感です。

ヒンジの開き角は180度までは開きませんが、135度程度とまあまあ開きます。

ACアダプターは、500mlのペットボトルと同じくらいの長さで、聞いていた通りなかなかの大きさでした。

画面・操作性

画面は現在主流になっているノングレア(光沢なし)で、画面の反射を気にせず作業できます。

画面はスペック通り高精細で、色鮮やかです。

Blenderを立ち上げていじってみましたが、こちらのようにCyclesのレンダリングプレビューもヌルヌル動きます。

ちなみに、マウスを使わずに付属のトラックパッドを2本指で操作することで視点の拡大・移動・回転ができます。

レンダリング

レンダリングにかかる時間を計測して、私が普段使っているデスクトップPCと比較してみました。

比較対象の機種はこちらです。

今回はGPUレンダリングにかかる時間を比較するので、おもにGPUの世代間の性能差が表れます。

raytrek R5-RL5と比較機種(デスクトップPC)
raytrek R5-RL5デスクトップPC
CPUインテル Core i7-13700H (14コア/20スレッド)インテル Core i5-10400 (6コア/12スレッド)
GPUNVIDIA GeForce RTX 4050 6GB GDDR6 LaptopGPU +
インテル Iris Xe グラフィックス
NVIDIA GeForce RTX 3050 8GB GDDR6
メモリ32GB DDR432GB DDR4

以下のシーン(約800万頂点)を、同じ条件(Optix, GPUのみ、サンプリング数256, デノイズ有)で比較してみました。

結果は以下です。

R5-RL5は、デスクトップPCの約3分の2の時間でレンダリングできました。

Geforce RTX4050は前の世代の上位機種RTX3060と同等以上の性能のため、妥当な結果だと思います。

レンダリング時間比較
raytrek R5-RL5デスクトップPC
約30秒約51秒

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液体シミュレーション

raytrek R5-RL5はCPUの性能が非常に高いので、Blenderの物理演算も高速にこなすことができます。

以下の流体シミュレーションはボクセル数128 x 128ですが、2分程度でベイクすることができました。

ちなみに、Blenderの流体シミュレーションのやり方は過去にこちらの記事で紹介したので、併せて参考にしてみてください。

メリット・デメリット

最後に、raytrek R5-RL5のメリット・デメリットをまとめてみました。

ご検討の際の参考にしてみてください。

raytrek R5-RL5のメリット・デメリット

メリット

  • ノートPCのため家の中で持ち運びができる
  • 13世代Core-i7/RTX4050搭載のため動画編集/3DCGがサクサク動く
  • 画面が大きく高精細(WQHD)のため、複数のウインドウを立ち上げての作業がしやすい
  • sRGB 100%と色空間が広いため、画面がきれいでクリエイティブ作業向け。
  • 16万円台と、スペックの割に比較的安価。
  • ドスパラ独自の保証により、物損が保証される(ただし月額980円のセーフティサービス加入が必要)

デメリット

  • ノートPCの割に重いため、通勤時の持ち運びには適さない(ただしPCリュック等あれば可能)
  • 計算負荷をかけた時のファンノイズが大きい(ただしノートPCの中では普通レベル)
  • DVDドライブ非搭載

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まとめ

ドスパラのraytrek R5-RL5について、購入レビューをまとめてみました。

Blenderなど3DCGや動画編集に最適で、実際に使ってみた感想としてはまさに「クリエーターのために作られたPC」だと思いました!

ぜひノートPCの購入を考えている方は検討してみてください。

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